私共では、医院の新規開業サポートや、医院承継の仲介も手掛けている事から、毎月新規開業医院や閉院(廃止)された医療機関をモニタリングしています。
毎月の新規開業医院は、こちらのページで公開していますが、今日は、閉院医院について考えてみたいと思います。
大阪府で言うと、12月に18件、医院を廃業されています。(歯科は除く)
兵庫で12件、京都で6件、奈良で2件、滋賀で1件、和歌山で0件でした。
ちなみに、12月に開業されたクリニックは、大阪で8件、兵庫で2件、奈良で1件、滋賀で3件、和歌山で2件でした。
合計で言うと、12月に閉院された医院は39件、開業された医院は16件と、開業件数に比べて倍以上の閉院件数と言う事になります。

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もちろん、季節的なものはあります。
閉院される場合は、申告の都合もあるので「年内いっぱいで」と言うケースが多い事と、新規開業をする場合、年末年始は避けると言う傾向がありますので、年間を通じて見る必要はありますが、情報を見ていると色々と見えて来る事があります。

例えば、大阪府内のある市では、同じ時期に同じ科目の医院が閉院となりました。
いずれも開業されてから20年・30年と経過していますから、高齢の先生だったと考えられます。
マイナー科目であり、その市で他には2件しかなく、しかもその2件の医院の院長先生も高齢な事から、患者さんも困っておられる事と推察されます。
従って、新規開業のチャンスは非常に大きいという訳です。

他にも、市によっては、人口に対して極端に少ない科目があるエリアもあります。
開業したものの患者さんの獲得に苦戦すると言う事の無い様に、開業エリアについては、色々な視点で検討しなければなりません。

そういったお話しも、私共の「医院開業準備セミナー」でさせて頂いています。


開業準備セミナー