なぜ開業なのか?
医師が開業を決意される動機はさまざまですが、まずは開業動機を固める必要があります。
それにより、開業する医院の構想や時期、開業するエリアも変わってきます。
また、動機が強ければ強いほど計画がぶれることも少なくなります。
開業に関しては、今までの勤務医という立場から事業主に変わるのですから、乗り越えないといけないハードルはいくつもあります。
そういった時に戸惑うことの無いように、しっかりと意志を固めておきましょう。
開業を決心したものの、その動機が現実からの逃避であったり、家族の同意が得られない場合には、
準備を始めても途中で挫折してしまうケースも少なくありません。
主な開業動機
- 専門性を活かして地域医療に尽くしたい
- 自分の城を持ちたい
- 勤務医を辞めたい
- もっと稼ぎたい
- 家族に勧められて
- 定年が無いから
まずは開業プランニングを
開業を決心したら、まずは構想・立案に取り掛かります。
基本構想は、開業後の医院運営の根幹をつくるものです。ス
タッフなどにも理解されやすく、浸透しやすく、また実行可能な経営理念や経営方針・診療方針を立てましょう。
医院経営には、競合医院との差別化や行政対応の俊敏性など、戦略的経営を視野に入れた構想が必要です。
いわば、医院の憲法です。
これを基に、医院建築や内装設計、デザインイメージから始まり、医療機器の導入構想・スタッフの人選などを行い、
また院外から医院経営をサポートしてくれるコンサルタントや税理士、薬の卸屋さん、金融機関などの協力体制を構築します。
- コンセプトづくり
例えば、内科の場合だと、在宅医療も含めた、かかりつけ医機能を重視したプライマリ的なパターンと、
診療科目を絞って検査や画像診断などを中心に、専門特化したパターンが考えられます。
眼科の場合はオペをするのかしないのか、歯科の場合はインプラントや矯正をするのかどうかなど、
基本的な診療スタイルを固める必要があります。
- 何を求めるのか
医師としてどのような形で社会に貢献したいのか、家族との時間を作りたいのか、稼ぎたいのか、優先順位を決める必要があります。
- 家族の協力
開業を考え出した時点で、家族と良く話し合っておく必要があります。
配偶者や子供だけではなく、親や近い親族などのコンセンサスを得ておくことも重要です。
資金調達の際に、保証人や担保提供をお願いすることになるかも知れませんし、いざ物件を決めてから強硬な反対に合い、
断念せざるを得ないケースも回避できます。
また、これから体験するさまざまなハードルを越える際に支えになってもらえるよう、最初の段階から家族・親族の同意は得ておきましょう。
- 信用できる相談相手を
開業までも開業後も初めて経験する事ばかりです。
迷う事も当然あります。
先に開業した先輩や同窓生など、相談相手を確保しておきたいものです。
ただし、将来競合医院となるような同エリア・同科目の先生は避けるべきです。
また、一人だけだとどうしても主観が入りますので、そういった相談先は複数確保しておきましょう。
- 医局対策
医局によっては、開業する際になかなか許してもらえないところもあります。
いい物件が見つかればすぐに開業できるようにと、医局を抜けてから物件探しをされる先生もおられますが、
そこまでは至らないにしても、円満退局を目指すのであれば、開業を宣言してからどれくらいの期間で退局できるのか、
先輩の事例などを参考にして掴んでおく必要はあります。
- 業者選択
医療コンサルタント会社・会計事務所・薬品卸会社など、開業までをサポートする会社は色々とありますが、それぞれ特徴があります。
まずは、色々な人間と直接会った上で、決める必要がありますが、強引に開業を勧めてくる所には用心しなければなりません。
無料で先生のライフスタイルに合ったプランニングをお手伝いいたします。
まずは、お気軽にお問い合わせください。