ある院長先生のお話です。
今から約30年前に開業を決意され、駅前の土地を買って建築会社に戸建てクリニックを新築されました。
当時の金額で、トータル1億円かけての開業でした。
気さくで患者さん思いの先生で、順調に患者さんは増え、
年間売り上げも1億を超えるようになってきました。
やがて子供たちも大きくなり、息子は同じ科目を専門として、
医院を継ぐと言ってくれるようになりました。
ただ、大学での勤務も楽しいらしく、60歳も後半となってきたころ、
ようやく息子さんが大学病院を退職して継いでくれることとなりました。
クリニックには、副院長として迎えることとし、息子の希望を叶えてやろうと医療機器も一新し、
築30年の建物も大改修して、約6,000万円かけられました。

古くから働いてくれている看護師や事務スタッフにも話をし、
受け入れ態勢も整えて、息子さんを受け入れられました。
息子さんは副院長として、そこそこ外来もこなしてくれるようになりましたが、
細かい性格で、スタッフを信頼せず全てを自分でしないと気が済まないため、
スタッフとの折り合いがうまくいかなくなりました。

1年後位たったころ、スタッフが数名院長先生のところへやってきて、
「副院長先生の言う事には従えません。」と言ってきました。
それから院長先生と息子さんとで何度も話をされましたが、なかなか言う事を理解してもらえず、
院長先生とも折り合いが悪くなり、とうとう勤務医に戻ると言い出しました。

ついに息子さんは、勤務医としての勤務先を見つけた上で、クリニックを去って行かれました。
残された院長先生は、クリニックを休院され、承継医師を探すべく当社にご相談いただきました。

無事、3か月ほどで開業物件を探されていた医師とマッチングが出来、
どちらの先生にも喜んで頂けました。

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そういった事があり、院長先生と息子さんとは、現在絶縁状態に近く、院長先生としても、
「自分がもっと早く引退したらよかった」と後悔されている事が心残りではありますが、
地域の患者さんや、閉めたままのクリニックへの院長先生の心配事を減らせたことが救いです。

いずれにしても、親子承継の難しさを痛感したお話です。

親子継承は、身内同士だからと安易に始められる事が多いのですが、やはり一度第三者を入れ、
最初の段階で色々な決め事をしておかないと、お互いいいお話にはなりません。

親子継承をお考えの先生は、一度無料相談をご検討ください。


 

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