10年前に開業支援をさせて頂いたI先生から、連絡をいただきました。
後輩の先生が、将来の進路について悩んでいるので、相談を受けてくれないか、
というものでした。
その後輩の先生は、医局人事でサラリーマン医師として長年勤めてきたものの、
40歳後半となり、このままでいいのか、開業するのか、
或いは医局を出て民間病院へ転職するか、
どの道が自分にとって良いのか悩まれているのです。
I先生は、私が医師の転職支援をしていたこともご存じで、
医師転職と医院開業の両方を知っている人間はあまりいないので、
私の話を後輩の先生にしたところ、
是非とも会って話がしたいと言われていました。
その後輩の先生の連絡先を頂いて、お電話でお話をしてみました。

以前から開業したいとは考えていたものの、医局の意向により転勤や、
ポストの打診を受けているうちに、忙しい毎日に流されて来たが、
最近は手術も苦痛になってきたし、次の事を考えたいとの事でした。

民間病院への転職も考えないではないが・・・
との事でしたが、医局を辞めて民間病院へ転職することは、
地域によっては’角が立つ’と言う事と、
民間病院へ転職と言う事になれば、今の先生のポストを考えると、
今以上に手術の執刀を期待されるであろう旨もお話ししました。

それ以外にも色々とお話しさせて頂きましたが、やはり先生としては開業の意向との事でしたので、
近日中にお会いすることとなりました。

まだ開業経験のない医師にとって、未知の事も多いものが開業ですし、
勤務医としての日々に嫌気がさして開業を考えられる先生も多くおられます。
ただ、ご本人にとって開業がベストなのか、幸せを感じて頂けるのかは、人それぞれだと思います。
当然開業には開業の喜びも多いものですが、大変な部分もあるからです。
まだその先生にとって開業がベストなのか、今のポストのまま留まる方が良いのか、
一緒に考えさせていただきたいと思います。