長かったようで終盤あっという間だった3年4か月の開業準備期間を終え、令和3年3月1日に無事開業日を迎えることができました。
思い起こせば3年前の冬、奈良県の某病院から医局人事で静岡県の病院に異動が決まった日、前々からいずれは開業し地元で働きたいと思ってはいるもののタイミングがつかめずいたのだが、今しかない!と思い立ち静岡県の病院で2年勤務し帰ってくる際に開業しようと決意した。とはいうものの、開業するためには何が必要なのか全く無知であったためひとまず開業していた先輩医師の元へ相談に行くことにした。
その先輩医師は自分と違いダメなものはダメとしっかり切り捨てる決断力をもった方であり発現には説得力もあるため相談役には最適だと思った。
そこでまず自分が仕事をしながら開業準備をするためにはしっかりとサポートしてくれる専門のコンサルタントが必要であることを教えられた。さらにそのコンサルタントが信用に足る人物かどうかの選定にも時間をかける必要があることも知らされた。
さっそく面倒くさがりの自分は壁にぶつかりかけたのだが、その選別眼のするどい先輩医師は彼が信頼するに足るコンサルタントを紹介してくれたのだった。
そして平成29年12月オールメディカルの上尾さん、弓野さんと運命的な初対面を果たした。
まず、コンサル開始直後の静岡移動でなかなか会って面会する機会がなかったことがあげられるがなによりも開業場所の決定に関して非常に時間がかかった。
もともと父親の所有する田んぼの土地にクリニックを建設しようと考えていたのだがその土地が農地以外に利用してはならなかったため農地転用はじめ、下水が通ってないところにクリニックを建てるにはどうするかなど複雑な役所手続きが必要となり第2の壁にぶつかった。手続きがなかなか進まないことや、ずぼらな自分がなかなかオールメディカルさんにメールを返さないこともあり「もう開業しないのですか!」と上尾さんに叱咤激励をあびた時期もあった。(目が覚めました)
令和2年開業計画終盤ではいよいよクリニック内部にかかわる多種多様な業者さんの方との面会が増えてきたわけだが、今となってはっきり言えることはオールメディカルさんに紹介していただいた業者さん(建設会社、電子カルテメーカー、レジ、予約システム、税理士、社労士、機器メーカー)みなさん大好きです。ある程度長期間、もしくは回数も何度もお会いして今の関係性をきづいたということもありますが全員特徴的で信頼に足る面白い人ばかりで開業準備をしていて幾度となく仕事終わりにコーヒー屋さんで集まるのがだんだん楽しみになっていく自分がいました。 まあ、そんなたわいもない時間が楽しかったわけです。
開業計画の思い出のナンバースリーをあげるとすれば間違いなく令和2年の冬の各業者さんとのやりとりでしょう。これらすべてを取り仕切ってくれた上尾さんと弓野さんに本当に感謝です。
時期を同じくして12月はスタッフの面接という一大イベントもあり人生で初めて面接官をさせていただきました。正直当直明けでほとんど寝ていない状況での面接であったので後半何度も意識がとびかけてはいたのですが90%くらいオールメディカルさんがリードしてください座っているだけで情報は得ることができました。このコロナの時代で40人ほどの面接すべてに丸2日間も付き合っていただき、しかも各個人の詳細なデータもいただきしっかりと選定することができました。3月開業後にこの文章を執筆しておりますがスタッフみんなナイスキャラクターで楽しく働けております。
内覧会も開催するかどうか最後まで悩みましたが、本当にやってよかったと思いました。
強調させていただきたいのは自分は社交辞令が大嫌いということです。その自分があえていいますが本当にオールメディカルさんに開業サポートすべてをお願いしてよかったと今もこれからも断言できるということです。
本当に長い期間ありがとうございました。これからもよろしくお願い申し上げます。
(令和3年3月1日開院)