吹田SST野中クリニック 院長 野中 道仁 先生
新たな人生の案内人:オールメディカル
開業という人生の岐路にあって、助言をくれたりサポートしてもらえたりするパートナーの存在は非常に大切だ。私が、開業コンサルタントとして「オールメディカル」を選んだのには、やはり色々な「縁」があったと思う。知り合いの開業医が「オールメディカル」に支えられ成功開業されていたことや、チームの構成メンバーに心臓外科での後輩の親族が含まれていたこと等、と少なからず縁があった。
オールメディカル取締役の上尾さんは、時にハッキリと意見を述べていただいたり、時に我々の秘めた思いを繊細にくみ取って後押ししてもらえたりしながら、開業へ向け適切な道を示してくれるこの道のプロである。また、オールメディカルの特筆すべき点としては、女性スタッフである弓野さんがおられることである。開業時の看護師や受付などの女性スタッフ採用の人事面では、「女性目線」での意見は非常に有用で、開業して1カ月が経とうとしている今、このことを実感している。男性医師が女性スタッフを選ぶときに、少なからず「バイアス」がかかったりするが、「女性目線」を通すと男性が気づきにくいところを感じ取られ、適切な人選が得られる。それ以外にも細かい配慮がなされ、大変助かっている。
これまでの流れを振り返ると、初顔合わせで、私が開業に関して不安に思っていることを多々質問したのだが、納得できるように説明していただき、また「先生なら大丈夫です。」と後押ししていただけたことが心強かった。
開業地の候補を出したときも、こちらがネットから膨大な数の物件を挙げた時でも、慎重に判断いただき、候補地を絞って頂けた。実際に現地に足を運んで開業候補地を見て回ったが、当時はこの「吹田SST」はまさに建設中で、内部はおろか建物の外観すら見えない状態であったが、色々な事を教えていただき、ほぼ即決であった。もちろん事前に周到に調査され、開業後の集患予測などがなされたうえでのことで、実際に開業して1カ月で、もちろんまだ損益分岐点には遠いが、予想された患者動向で推移している。
開業地が決まってからは、医療専門の設計施工会社を紹介いただいた。この会社は患者と医療者の動線を考えた内装設計やこれまでに現場からくみ上げられた細かな配慮まであり、出来上がったクリニックは、妻が「ここに住みたい」というほど素晴らしいもので、本当に良いご縁を頂けたと思っている。オールメディカルの素晴らしさのひとつは、こういった開業へ向けたチームの構成が非常に良い。各セクションでの担当会社は最初数社の候補が示されるが、オールメディカルの方で医師のキャラクターなどを汲み取ったうえでの候補設定だと思われ、自分の性格に良くマッチした方々と気持ちよく仕事をすることができた。これはオールメディカルが比較的小規模で、チームの「ハブ」としての機能をよく理解して動かれているからだろう。
こうした流れの中で、実は徐々に上尾さんや弓野さんからの指示が減ってきたことが感じられた。これは、徐々に自分がこれまでの勤務医から開業医に移り変わってきており、いわば親が子供の成長に伴って見守りに変わっていくようなもので、こういったところも「過保護」になりすぎないオールメディカルの良いところだと思っている。そうは言っても開業後ですら心細くなることや悩むことは多々ある。またスタッフに直接言いにくいようなこともある。こういう時にも、オールメディカルはアフターフォローもしっかりしていて、現在、ひと月に1回スタッフ全員が集合してのミーティングを行っているのだが、院長が直接言うと角が立つようなことも弓野さんのやんわりと、でもしっかりとした口調だと、スタッフも受け入れてくれる。ゆくゆくは自分が院長としてさらに成長して、クリニック全体をまとめなければならないが、まだ新米院長なので、ご容赦願いたい。
私は今、新たな人生を歩みだしたわけだが、その案内人としてオールメディカルを選んで本当に良かったと思う。これから同じように医院開業を考えておられる方がおられたら是非お勧めしたい。