今日、ある先生と打合せをしていたところ、何度も携帯電話が鳴りました。

何でも、その先生の勤務先にて、アルバイトの医師が、訪問診療で行った施設の患者さんに、

「肝臓の数値が悪いけど、もうガン末期だし薬はいらないでしょ?」と話してしまい、

患者さんの家族からクレームが入ったとの事なのです。

アルバイト医師にヒアリングをしても、「そんな事は言っていない」と言う主張だったらしく、

ご家族と主張が平行線をたどっていると言う事で、収拾がつきにくくなっていたのでした。

そのアルバイトの医師も悪意を持って言われていた訳ではないでしょうが、

受け取る側の患者さんは、悪い意味で理解してしまったのだと思います。

そこは、やはり死を目前にした患者さんとそのご家族にとっては、医師の言葉の重さは特別なもので、

非常にセンシティブなものなのだと容易に想像できます。

改めて、終末期の患者さんと向き合っておられる医師や医療関係者の方々の大変さを痛感する出来事でした。