ある不動産オーナーさんからお問い合わせを頂きました。
お聞きすると、30年近く開業されていた医院にテナントとして貸していたが、閉院される事になったので、次のテナントとして開業医希望の先生を誘致して欲しいというものでした。
内装を残しておいてよいのかどうかも見て欲しいと言う事だったので、次の日に大阪市内の現地にお伺いしました。
オーナーさんと一緒に、院長先生にもお会いすることができ、少しお話しさせて頂き増しました。
医院承継を考えられなかったのですか?とお聞きすると、医師〇〇組合と、〇〇医協会には数年前に相談したとの事でした。
「実際にその団体が動いてくれたのですか?」とお聞きすると、
「いや、残念ながら、協力的ではなかったです。実際にだれか見に来られた訳ではありませんし、実際何をしてくれたのかわかりません。」
と言う事でした。
「でも、御社の様なコンサルティング会社に頼むと、高いんでしょ?」とも言われました。
あまり時間はない中でしたが、院長先生に私たちのサービス内容や費用のご説明をさせて頂きましたところ、
「もっと早くお会いしてお願いしていればよかったね。」と言って頂けました。

実際に、テナント開業の場合、現状復旧することになっているため、内装を撤去してスケルトンにする必要があります。
1つの医院で、概ね200~300万円はかかります。
法人の場合、法人の解散手続きにも費用が掛かります。

一方、引き継ぎ手の医師が見つかった場合、法人と内装も含めた医院の残存財産について値段がつきます。
また、営業権譲渡費用として、一定金額を手にして頂くことが出来ます。
医院の状況や収益にもよりますが、時には数千万円の値段でも買い手が見つかることがあります。
閉院・解散するだけなら費用が数百万かかりますが、買い手を見つけられれば数百万円~数千万円で売れるのです。
閉院される先生も、引き継いで開業される先生も、そして物件オーナーさんにとってもいいお話しにすることも可能になります。

もちろん、全ての医院に継ぎ手を見つけられる訳ではありませんが、今まで診てきた患者さんやスタッフの為にも、医師〇〇組合や〇〇医協会だけが解決窓口だけでなく、私共の様な、「医院承継を手掛けているコンサルティング会社」という第三の選択もご検討頂きたいです。
こういった事実を、これから閉院をお考えの先生方には是非とも知って頂きたいと感じた出来事でした。

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