ここ最近、2件の医院承継のご相談がありました。
なんと、2件とも50歳代のまだまだ頑張れる年代の院長先生で、院長先生の体調不良により、診療を続けられなくなったケースです。
1件目(A医院とします)は、2月中旬にご連絡を頂いて、2月末で閉院するという案件です。
2件目(B医院とします)は、2月末にご相談を頂いて、6月には閉院したい(譲渡先を探して欲しい)という案件です。
いずれも、開院後15年程度経過された医院です。
A医院については、閉院までの残り2週間しかなく、できる事はかなり限られます。
以下に損失を少なくするかという観点でしか手の打ちようがありません。
通常、テナント開業の場合、退出となると現状復旧と言って内装を全部撤去しなければなりません。
撤去だけでも最低300~400万円かかります。
また、解約の告知が6カ月前という契約になっていれば、閉院しても6か月間は空家賃が発生します。
リースが残っている場合にも清算しなければなりません。
また、スタッフに退職金が発生する場合もあります。
なんだかんだで1,000万円程度はすぐに持ち出しになります。
その持ち出しをいかに少なくしてもらうか、という対策の仕方になります。
要は、居抜き案件として、内装などをそのまま買い取ってくれる引き継ぎ手を探すという事です。
ただし、探す期間も賃料はかかりますので、短期決戦となります。

一方、閉院まで3カ月のB医院です。
こちらも難易度は高いです。
3か月以内に引き継ぎ手の先生を見つけ出し、なおかつ引継ぎまで済ませてしまうのは至難の業です。
ただ、候補の先生が見つかり、値打ちを見出してもらえれば、交渉の余地はあるかも知れません。
事実、今週買い手候補の先生と面談いただく事になっています。
結果はまだわかりませんが、他にも可能性はあるかと思いますが、3か月という期間では探索方法にも限度があり、もっと日程的に余裕があればと惜しまれます。

上記2つのケースとも、まだまだ働き盛りとも言える先生方の突然の院長引退です。
2年前、もしかしたら1年、半年前には思いもよらなかった事かも知れません。
無理もありません。
開業後15年経過して金融機関の返済も終わり、健康であればまだまだ10年、場合によっては20年診療を続けられたであろう事を思うと、
残念なお気持ちは想像以上だと思います。

そんな残念な気持ちに更に追い打ちをかけるのが現金の持ち出しです。
私共としては、そうなったら少しでも退職金・慰労金として現金を手元に残して頂きたいと考えています。
ただ、その為には、閉院の日までは半年は欲しいです。
本当は1年欲しいですが、半年あれば何とか後継者を見つけることも出来る可能性が高いです。

その為にも、早めにご相談頂きたいです。
御相談頂いて、やはり体調が戻ったので譲渡を中断するという場合は費用は一切かかりませんし、それは喜ばしい事です。
気軽にご相談頂く事こそが、結果的にご自身やご家族にとってリスク回避になる事をご理解頂きたいところです。

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弊社にて承継仲介をさせて頂いた、尼崎市の医院承継案件の院長先生と承継された先生